産業廃棄物から産みだされる無焼成エコレンガ
当社で生産している無焼成エコレンガは、以下の産業廃棄物を材料に生産されています。多種類の産業廃棄物を「無焼成」「無廃棄」「無排水」生産によりレンガ風ブロックに再生するという環境負荷の小さいリサイクルレンガです。
無焼成エコレンガの材料
- 都市ゴミ溶融スラグ(一般廃棄物焼却溶融スラグ)
- 一般家庭から出る「燃えるごみ」を焼却し、さらに有害物質を安定化させる(閉じこめる)ため高温で溶融(溶かした)、ガラス状のスラグ(砂)。
- 下水道汚泥焼却灰(糞尿、生活雑排水他焼却灰)
- 下水には分流式と合流式とあり、分流式は生活廃水と糞尿、合流式はそれに都市部に降り注いだ雨水とが合流したもの。汚泥焼却灰とは、いずれも微生物処理したカス(汚泥)を減溶化(容積を減らす)するために焼却した微粉末状の灰。
- 上水道汚泥
- 飲料用水浄化残土
- 石炭灰<フライアッシュ:FA>
- 石炭火力焼却灰
- ガラスカレット(ガラス包装容器等粉砕物)
- 主に一般家庭から出されるガラスビンのうち、リサイクルできないガラス<輸入ワインのビンや化粧品のビン類が多い>を砕いて砂状にした粒(カレット)。
- ペーパースラッジ灰<PS灰>(古紙再生利用副産物焼却灰)
- 古紙を回収して再生紙にしようとする段階で、紙に含まれる古いインクや粘土が汚泥として排出される。それを薬品処理して、減溶化のために焼却した微粉末状の灰。
- 微小珪砂<キラ>(ガラス・窯業原料採取副産物)
- 原鉱(原料となる山土)からガラスの原料となる珪砂や、同時に含まれる焼き物用粘土を採取した後に残る粉末状の砂。
- 採石廃土(砂利等採取残土)
- 山砂利や山砂を採取する過程で排出されるもので、製法には湿式と乾式とあるが、ここでは主に湿式(砂利や砂を洗って作る製法)により排出される汚水をフィルタープレス(脱水機)にかけ、汚泥とした粘土状のものを指す。(乾式で排出される石粉も使用可)
- キュポラ水滓スラグ(金属工業廃棄物)
- 自動車用部品工場等にある、キュポラと呼ばれる溶鉱炉から、銑鉄(溶けた鉄)を取り出す際に排出される高熱の泥状の不純物を、すぐに水の中に投入し、砂状になったスラグ。
- 鋳物砂(金属工業廃棄物)
- 鋳物を成形させるために使用する細かい砂のこと。形作るために粘土を多く入れたりする。
- ダム・湖沼底泥(堆積汚泥)
- ダムや湖・沼の底に沈んでいる有機物を含む汚泥のこと。周辺の環境によって状態はさまざま。
- 廃石膏(石膏ボード粉砕物)
- 建設廃材に含まれる石膏ボード等から、石膏以外の紙やゴム等を取り除き粉砕した白い粉状のもの。
- ハウスメーカー外壁材くず(セメント系粉砕物または汚泥)
- 大手住宅メーカーが出している、オリジナルの住宅用外壁材のうち、セメント系のもので、端材や取り壊しなどで出たものを再利用するために粉砕したもの。
- ベントナイト泥土(土木工事廃材)
- シールド工事や杭工事で使用するベントナイト(粘土)の使用済み泥土。
- 火山灰
- 有珠山や普賢岳等の火山灰
- 使用済みパーライト
- 吸着材等で使用されたパーライトを焼却して無機化し、微粉末状になったもの。
- 消石灰スラッジ
- カーバイト製造時に発生する消石灰汚泥
- ロックウール(ケイ酸カルシウム)保温材くず
- 炉壁等で使用されるロックウール保温材の使用済みくず
- 廃プラスチックFRP粉砕くず
- FRP(繊維と樹脂をしようしてプラスチックを補強し強度を向上したもの)を加工時又は使用後に排出された粉砕くず
宇宙・航空・自動車・鉄道・建設産業など幅広い分野で用いられている。 - 工事現場発生残土
- 建築工事や土木工事によって発生する現場残土
- その他
- 燃え殻・無機性汚泥・ダスト類・鉱さい・ガラス陶磁器くず・廃プラスチック 等