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プレスリリース「平成15年9月17日 茨城新聞」

産廃からブロック生産
総和にリサイクル工場

東京電力の関連会社、東電環境エンジニアリング(本社東京、星利樹社長)は、石材やガラスなどのくずを原料に使うリサイクルブロックの製造工場「総和リサイクルセンター」を総和町丘里の丘里工業団地内に立ち上げ、特殊技術で焼かずに固めたレンガ風ブロックの出荷を始めた。山崎隆史センター長は「関東の中心の地の利を生かし、循環型社会に貢献したい」と、製品売り込みを図る方針。

工場は今年5月、倒産したパイルメーカーの工場跡に産廃の中間処理施設として進出。6月から本格稼働を始めている。

無焼成ブロックの商品名は「アーザンブリックス」。亀井製陶(岐阜県)の特許技術で生産している。原料に汚泥や採石排土、鉄鋼スラグ、不用電柱のがいしなど、産廃を8割使用しているのが特徴。産廃は真壁石材谷貝団地協同組合(真壁町)など県内外から運ばれている。

製品は無廃棄、無排水で製造し環境に配慮。原料と製品に有害物質がないかどうかを工場でチェックしている。

製品は、公園や舗道用の「スクラッチ」と、面取り加工を施した園芸向けの「スクラッチコボル」の2種類。それぞれ4色用意し、スクラッチはこれに受注生産の4色を加えている。スクラッチ1m2(厚さ6センチ)分の設計価格は5,800円。すでに同工場は、東電の発電所やマンションの外構用などに製品を出荷している。

工場はフル稼働で年間600万個の生産が可能。本年度の生産予定は260万個で、2年後には産廃9・6トンを使って年間500万個の生産を目標としている。

同社によると、国内では関西電力グループが2001年から、兵庫県姫路市内で無焼成ブロックを生産している。

同社は原発、火発の運転・保守のほか、リサイクル関連の事業を展開。同工場は県内で5カ所目の事業所となる。

(平成15年9月17日(水) 茨城新聞)

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