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プレスリリース「平成15年10月2日 毎日新聞」

石材スラッジ、鉄鋼スラグ、汚泥・・・
自然乾燥ブロックに

石材や鉄鋼スラグ、汚泥などの産業廃棄物を再利用、焼かずに自然乾燥させて固めた「無焼成レンガ風ブロック」が、総和町の丘里工業団地内にある東電環境エンジニアリング総和リサイクルセンターで生産されている。

無焼成固化技術は岐阜県内の製陶会社が開発、製陶会社と関西電力グループの事業所でも循環型社会の実現を目指して製造に着手している。この方法は産業廃棄物を原土と混ぜて処理、薬品を投入した後、真空状態にして12時間自然乾燥させたうえ、1ヶ月間養生させて仕上げる。化石燃料を使用しないため、CO2(二酸化炭素)が発生しないほか、原料に含まれる水分も利用するので工場から排水もないという。

同リサイクルセンターでは、真壁町の谷貝石材団地の石材スラッジや栃木県内の採石場の排土、鉄鋼会社の鉄鋼スラグ、東電の碍子クズ、自治体の公共下水道汚泥(下水道汚泥については品質・環境安全面から利用しておりません)などの産業廃棄物を受け入れ、6月から生産を開始、今年度は260万個を生産する予定。既に東京電力の発電所の外構材として出荷しているが、今後歩道や公園の敷石などに利用してもらうため自治体にもPRしていく方針。

同リサイクルセンターでは「05年度には年間1万トンの産廃を受け入れ、500万個を目標に生産したい」と話している。

【小林昭雄】

(平成15年10月2日(木) 毎日新聞)

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