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プレスリリース「平成15年10月20日 循環経済新聞」

再生資源80%のブロック製造
東電環境エンジニアリング
総和Rセンターが本格稼働
亀井製陶との共同事業

東電環境エンジニアリング(東京・港、星利樹社長)の総和リサイクルセンター(茨城県総和町、TEL0280・97・2671)で、再生資源を80%以上使用した無焼成レンガ風ブロックの製造ラインが本格稼働を開始した。亀井製陶(岐阜県笠原町)が開発し、97年から事業化した技術で、2001年に参画した関西電力グループの共生(兵庫県姫路市)に次ぐ全国3番目の拠点になる。

従来、埋立処分にまわっていた産業廃棄物や大量に発生する副産物を原料に、無焼成・省エネで高付加価値のレンガ風ブロック「アーザンブリックス」を製造する(亀井製陶で特許取得済み)。

総和リサイクルセンターでは地元で発生する採石廃土、石材スラッジなどを粘土系原料(配合比約40%)、鉄鋼スラグ、クリンカアッシュ(石炭灰)、碍子くずなどを骨材系原料(約40%)として添加物、セメント、顔料(約20%)を加えてつくる。

6月に無機性汚泥・燃え殻(石炭灰)・ガラスくず・コンクリートくずおよび陶磁器くず・鉱さいの「混練成形」として産業廃棄物処分業許可(中間処理)を取得した。産業廃棄物の処理能力としては1日(24時間)あたり57.6トン、ブロック生産能力としては最大で年間約600万個になる。

原料となる産業廃棄物などは種類別に個別のホッパーに投入し、コンベアを通じて混練機で配合比にあわせて混ぜ合わせる。原料に含まれる水分を利用するため、排水は出ない。

混ぜ合わせた1次処理物に添加物、セメント、顔料を加えさらに混練し、真空押出成形でブロック状にする。自動倉庫内で養生、約12時間をかけて乾燥させて製品になる。

製品価格は一般の市販ブロックよりも安めに設定した。すでに発電所内の舗道や一般住宅などに使われており、公共工事、ハウスメーカー、ホームセンターなどに交渉を進めている。

(平成15年10月20日 循環経済新聞)

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