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プレスリリース「平成19年 月刊環境ビジネス2月号」

成長企業のユニーク販売戦略
採石廃土や廃プラを原料にレンガを製造
無焼成レンガでCO2排出量を大幅削減

埋め立て処分から脱却
原料の80%以上が廃棄物

陶磁器製床タイルや陶板の製造・卸売等を行う亀井製陶(岐阜県多治見市)は、ごみを主原料とした無焼成レンガ「アーザンブリックス」の製造・販売を行っている。
アーザンブリックスの原料の80%以上が廃棄物の再生資源。このレンガには、石炭灰や下水道汚泥焼却灰、ガラスくず、廃プラスチックなどが使われている。

「90年代に埋め立てに依存していた廃棄物の処分方法について議論があった。それがきっかけとなり、大量に排出される廃棄物や使われずに処分される副産物を有効に活用できないかと考え、新たな商品開発を目指した」と同社代表取締役の亀井宏明氏は語る。
こうして調査・検討からはじめ、廃棄物の混合比率や混錬方法など試行錯誤で試作・設備開発を続け、97年に「無焼成レンガ」を完成させた。

(中略)

「ユーザーからこの商品が必要、これが欲しいと思われる商品開発を行い、品揃えも豊富にしていきたい。ニーズに応えていくことで、自ずと道も開けるのではないか」と亀井氏は将来を展望する。
同社は建設資材である路盤用骨材の製造技術も保有している。「このような資材の原料として、大量の廃棄物を再生資源化することができれば、環境負荷の軽減にも貢献することができる。当社の無焼成レンガの製造技術とともに、これらの技術そのものを内外へ販売することも可能だ。すでに国内外から引き合いがあり、今後の販売戦略として注力して行く。製造プラントも含め、5億円の販売金額を目標としている」と亀井氏は最後に締めくくった。

(平成19年 月刊環境ビジネス2月号)

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